LESSON POINT
【トニックとドミナント】
まずは トニック と ドミナント という言葉を学習しましょう。
ジャンルに関わらず、ポップス・ジャズ・ロック・クラッシックにその他もろもろ・・
ほとんどすべての音楽はトニックとドミナントの組み合わせから成り立っています。
トニック・・・ 安定、解決、終わり。もっとも強い安定感と終始感をもつコードです。
ドミナント 緊張・・・トニックに進もうとする強い力(ドミナントモーション)を持つ)セブンスコードとして用いられることが多い為、ドミナントセブンスコードとも言われています。
新しい言葉がたくさん出てきましたが大丈夫です。
これはただの単語ですので、さらっと流しましょう。
重要なことは、音符とコードの中には、 『安定の性質を持つものと、緊張の性質を持つものがある』 ということです。
今、非常に大切なことを言いましたのでもう一度言います。
『安定の性質を持つものと、緊張の性質を持つものがある』
ドラマや小説と同じように、音楽も
『安定から緊張そして解決』
このプロセスを繰り返します。そうやって物語を作って行くのです。
【ドミナント】
では実験です。キーをCのドレミファソラシドで考えてみましょう。
C → G → C
ド → ソ → ド
ド→ソと弾いてみた時に、どうでしょう?
もう一度 ド に戻りたい気持ちが抑えられないと思います。
そうです。この時の ソ がドミナントです。
トニックは ド ですね。
では、これを前回のレッスンで習った、ダイアトニックコードに置き換えてみましょう。
CM7 → G7 → CM7
これが音楽の基本です。
安定 → 緊張 → 解決
ではこれを前回のレッスンでやった度数に置き換えてみましょう。
IM7 → V7 → ⅠM7
トニック→ドミナント→トニック
という流れになります。
※ちょっと話はそれますが、このⅤ7のことをドミナントセブンスコードといいます。
ドミナントセブンスコード = Ⅴ7です。知っておきましょう。
※もうひとつ話はそれますが、ⅠM7はⅠ△7と表記することもあります。
Ⅰ△だとドミソだけのコードです。知っときましょう。
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【サブドミナント】
サブドミナント コードに変化をつける役割を持つ
キーCのドレミファソラシドで考えるてみると、サブドミナントは ファ の音です。
CM7 → FM7 → G7 → CM7
これはポップスでもよく出てくる、コード進行の王様ですね。
この3つのコードがいわゆる スリーコード というやつです。
ⅠM7 → ⅣM7 → G7 → ⅠM7
トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック
サブドミナントを入れると表情が豊かになりますね。
ここからがポイントです!
ジャズではこのサブドミナントのコードを Ⅳm7の代わりにⅡm7 を使います。
これがジャズっぽさをグッとかもし出します。
おさらいになりますが、
Ⅳm7はファ・ラ・ド・ミ
Ⅱm7はレ・ファ・ラ・ド
気付きましたか?
共通音が3つもあります。同じ性質をもっているんです。
こういうのを 代理コード といいます。
チョットだけ難しい話をしますが、一応知っときましょう。
スリーコード以外のダイアトニックコードは構成音が似ているスリーコードを代理する機能を持っているんです。
≪トニック≫
ドミソシ
ミソシレ
ラドミソ
≪サブドミナント≫
ファラドミ
レファラド
≪ドミナント≫
ソシレファ
シレファラ
ミソシレ
これが代理コードです。
話しを本題に戻します。
ジャズではⅣm7の代わりに、Ⅱm7を使います。
その方がベース音の流れが柔らかくなります。
ではさっきの進行をⅡm7に置き換えてみましょう。
ⅠM7 → Ⅱm7 → Ⅴ7 → ⅠM7
はい。
出てきましたね。
サブドミナント→ドミナント→トニック
Ⅱm7 → Ⅴ7 → ⅠM7
これを ツー・ファイブ・ワン といいます。
そして、このⅡ-Ⅴの流れをツーファイブモーションと言ったりします。
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ドミナントセブンスコードには必ず親戚のサブドミナントコードがあると覚えておいてください。
Ⅱ-Ⅴはジャズの曲では本当に大事な親戚関係なんです。