LESSON POINT
ここまでのレッスンはⅡ-Ⅴ-Ⅰのアドリブをしっかりと学ぶ為の基礎工事の様なものです。
理論がたくさん出てきますが、もうひと頑張りしましょう。
このレッスンが終われば、晴れてⅡ-Ⅴ-Ⅰのフレーズに入ります。
そしてなにを隠そう、ジャズというのは細かいⅡ-Ⅴ-Ⅰの連続なのです。
そうです。
つまり、サブドミナント→ドミナント→トニックの連続ということです。
つまり Ⅱ-Ⅴを理解する者がジャズを理解する んです。
では、今日はそこに行くまでの大切な過程、 代理コード を覚えましょう。
【代理コード】
これは以前のレッスンで出てきましたね。
おさらいしましょう。
スリーコード以外のダイアトニックコードは構成音が似ているスリーコードを代理する機能を持っています。
≪トニック≫
ドミソシ
ミソシレ
ラドミソ
≪サブドミナント≫
ファラドミ
レファラド
≪ドミナント≫
ソシレファ
シレファラ
ミソシレ
これが代理コードです。
それでは、循環のトニックのコードつまり、ⅠM7をⅢm7に代えてバッキングしてみましょう。
この進行は サン・ロク・二-・ゴ- と呼ばれ曲の中にもよく出てきます。
しかっりと覚えましょう。
クリックに合わせてバッキングしてみましょう。
逆循環でも練習しましょう。
【裏コード】
さて、次はとてもカッコイイ 裏コード というコードの勉強をします。
最高にカッコイイので是非使いこなしましょう。
裏コードは ドミナントセブンスのコードの時にのみ存在します 。
解決するコードの半音上のセブンスコード と覚えると分かりやすいです。
論より証拠、一回やってみましょう。
今回は逆循環でやってみます。
Ⅱm7 → Ⅴ7 → Ⅲm7 → Ⅵ7
※ちなみに余談ですが、こんな風にコードを代理したりしてハーモニーを変化させることを
リハーモナイズ というので覚えときましょう。
略してリハモです。
それでは、上の逆循環の裏コードを見つけてください。
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はい。見つかりましたね。
Ⅱm7 → Ⅴ7 → Ⅲm7 → Ⅲ♭7
となります。
では何度か繰り返し練習してみましょう。
大事なことは、自由に表・裏を使い分けることです。
裏を弾いているときにしっかりと表の位置が見えていることも大事です。
手に癖をつけるのではなく、しっかりと意図的に弾きましょう。